『英文読解の透視図』
篠田重晃、玉置全人、中尾 悟 著
研究社
1993年12月10日発売
A5判
220ページ+別冊28ページ
河合塾の篠田先生、玉置先生、中尾先生による上級者向けの英文解釈参考書。
「省略」「倒置」「挿入」「強調」、「仮定法・比較表現」などの48テーマを各講で解説しています。
また、英文構造の把握のため、訳文は英語の構造に忠実なものになっているとのことです。
別冊付録として「英文読解再入門」が付いています。
■著者の一人、玉木先生による本書の使い方の解説
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投票数: 4 件
初版から30年以上経つが、そこで説かれている教説(構造的解釈)が古いということは一切ない。解説の充実度も近年の水準に劣らないと思う。
本書は「読み通すということを前提に構成してある」(p. ix)とあるが、テーマ別に章立てがなされているので、サプリメンタリーに利用することも可能であろう。「Challenge 問題を解く前に(演習問題とその解説)」だけでも相当参考になることがまとめられている。
難点を挙げるとすれば、レイアウトである。これは単なる視覚的な問題ではない。
本書の各講の構成は、以下の通りである。
1. 学習ポイントの概観
2. Challenge 問題
3. Challenge 問題を解く前に(演習問題とその解説)
4. Challenge 問題の解説
「本書の使用法」では「実際の学習は、[Challenge 問題の]後に続く演習問題とその解説から始めてもらってよい。そして、その上で改めてChallenge 問題にトライ」することが推奨されている(p. ix)。邪推に過ぎないが、筆者の意図としては、読者が〈何らかの仕方で〉Challenge 問題に触れた後で「改めて」これに取り組むことを想定しているように読める。しかし、各講の実際の見出しには「Challenge 問題を解く前に」と明記されている(この見出しに関する説明は特にない)。そうであるとすれば、構成は以下のようなものの方が分かりやすいであろう。
1. 学習ポイントの概観
3. Challenge 問題を解く前に(演習問題とその解説)
2. Challenge 問題
4. Challenge 問題の解説
書籍をいかに利用するかは、自律的学習者の自由であるが、筆者の意図するところが明確でない点は、編集上、改良の余地があるように思われる。
ポレポレと並ぶ不朽の名著。掲載英文はめちゃめちゃ難しいけど、解説が丁寧だし語注も充実しているので、たぶんポレポレより敷居は低いと思う。これをマスターできれば英文解釈で困ることはないだろう。
古い参考書なのでレイアウトが残念。
網羅性は結構高いです。
網羅的ではないが、解説は詳しい。京大などの和訳が出るとこ用。レイアウトはやや特殊。私はポレポレの後にやりました。同じくらいの難易度だと思います。